国道328号から北薩オレンジロードを阿久根方面に進むと500メートルほどで小原山への入り口があります。湯川内温泉への案内板を左折し坂道を2Kmほど登ったところに記念碑はあります。
道路沿いの階段を上ると広場の奥にそびえるように立っています。
味噌なめての碑
味噌なめて晩飲む 焼酎に毒はなし 煤け嬶に酌をさせつつ
味噌なめて晩飲む焼酎(しょちゅ)に毒はなし煤(すす)け嬶(かかあ)に酌(しゃく)をさせつつ
碑の歴史
碑は小原山開墾事業の記念として昭和7年3月に建立されました。
石碑裏面には着手大正12年3月4日、竣工昭和6年5月31日と記されています。
開墾事業では小原山の農地拡大と用水が引かれました。
歌は当時の農家の貧しさを表しています。
小原山とは
小原山は出水山地(紫尾山地)の出水側の麓にある台地の一部ですです。この場所は山地と台地が出水断層帯で分かれていて山側に見える斜面がほぼ断層の位置です。その台地の神戸川と駄子田川に挟まれた場所が小原山です。
台地の特徴のは土壌や地形の関係で水の確保の難しさがあります。そのような場所で開墾事業は行われました。
碑はこの場所の開墾記念碑です。
碑の周辺を散歩
見晴らしの良い場所へ
記念碑のある広場の北側は田んぼが広がっています。この場所は見晴らしが良く出水の市街地の先に八代海、その先に天草が、さらにその先には雲仙が微かに見えます。
小原山市民の森
道の東側は小原山市民の森です。碑のある広場前に遊歩道の入り口があります。
遊歩道は入ってすぐに展望の丘という広場へ出ます。
展望の丘からは荒崎の干拓地とその先に天草が見えます。
遊歩道は展望の丘のを抜け右へ下ると上谷池です。
遊歩道の周囲は針葉樹や広葉樹が植林された森林となっています。展望の丘の山側は広葉樹のが主の森林で野鳥の森と名付けられているようです。
丸塚へ続く林道
道路を少し上ると道は左右に分かれ道なりに左へ進むと湯川内温泉。右へ曲がると丸塚へ続く林道金床線となっています。林道は栗毛野断層沿いに進み途中から平良川の東側斜面を上流側へと進みます。丸塚までは20分ほどです。舗装されていて倒木や落石もなく走りやすい道です。市道へ出て左へ曲がると国道504号へ、右へ曲がると市街地方面です。
周辺施設
碑が建立されている広場への入り口の横に簡易トイレがあります。
少し離れていますが小原山キャンプ場の管理棟入り口に自動販売機が一台あります。