
アレチハナガサ(荒地花笠)
花
直径2~3mm程の小さな淡い青紫色の花を咲かせます。
上に向かって枝分かれした茎の先端に2~4個ほど咲かせながら伸びていき果実を2~5cm程の円柱状(穂状花序)に付けます。
花期は一般に春から夏となっています。
出水市では3月から12月まで見ることができ、最盛期は梅雨明けから8月の下旬ぐらいです。
葉
葉は節に2枚付き10cm程で細長い楕円形で大小不揃いな鋸歯があります。
草姿
草丈は高いもので2メートル程に成長します。
高さからすると細めの茎で広めにに間隔をあけて2本の枝を出して伸びていきます。

植生
道路脇など普通にみられる植物です。
日当たりが良ければ乾燥した土壌や湿気のある場所でも育つ丈夫で繁殖力の強い植物です。
藪化した場所や法面など放置すると大規模に群生します。
かなり生命力が強く強風などで倒れて枝が接地し砂などを被ると節から新たに根を張り枝葉を伸ばし定着するようです。
他の植物に対して成長を阻害する多感物質出す可能性があると考えられています。
よく似た近縁種に「ダキバアレチハナガサ」、「ヤナギハナガサ」があり「アレチハナガサ」と同じく河川植生への影響が懸念されています。
学名:Verbena brasiliensis
分類:クマツヅラ科クマツヅラ属
撮影は米ノ津川周辺
参考書籍、ホームページ
書籍
株式会社池田書店:自然散策が楽しくなる! 草花・雑草図鑑
秀和システム:最新版 街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本