
キツネノマゴ(狐の孫)
花
花は7mmほどの上下に分かれた唇形花です。
白くて小さな上唇に比べ下唇は広く全体が淡い紫色で中心に白い枝状の模様があります。一見すると花弁は一枚しかないように見えます。
枝の先端に穂状花序(すいじょうかじょ)をつけ2~3輪の花が疎らに付くように見えますが、花穂の成長とともに上から順に咲いていくようです。
花期は8月から10月頃。
出水市では11月の終わりごろまで見ることが出来ます。
葉
葉は細めの卵型で2cmから5cm程で硬そうな印象。
時間がたつと下に垂れ下がるようです。

草姿、植生
茎は少し伸びると分岐し枝を広げていきます。
草丈は50cmほどになるようですが草刈りが行われている場所のためか、そこまで成長した個体は見たことがありません。私の行動範囲では丈は高くても30cm程です。
日当たりの良い道端や空き地など他の雑草と一緒に普通に見られます。
地表が乾きやすい土壌ではあまり見られない印象です。乾燥は苦手なようです。
以前は薬用として鎮痛や解熱などに用いられていました。
若い芽や葉は茹でてお浸しなどで食べることが出来ます。
名前の由来
諸説あるようですが穂状花序が小さな狐(子狐より小さいので孫)の尾に似ていることからこの名が付いたという説が有力です。
学名:Justicia procumbens var. procumbens
分類:キツネノマゴ科キツネノマゴ属
参考書籍、ホームページ
参考書籍
西東社:季節・生育地でひける 野草・雑草の辞典530種
成美堂出版:ポケット図鑑 日本の野草・雑草
参考ホームページ
松江の花図鑑:https://matsue-hana.com/hana/kitunenomago.html
宮崎県薬剤師会:https://www.miyayaku.or.jp/modules/myalbum3/photo.php?lid=43
