上谷池
池の情報
小原山市民の森の西側にある周囲が200メートルほどの池です。
周囲は歩道が整備されていますが、かなり以前から山側の遊歩道が途切れているので一周は難しいです。
諸元
- 名称 上谷池(昔はかんだ池と呼ばれていました。)
- 標高 約100メートル
- 堤高 8.4メートル
- 堤長 25メートル
- 総貯水量 14.000立方メートル
谷の下流を堤防でせき止めて作られた人造湖です。
たまに釣り人を見かける程度で人気の少ないひっそりとした場所です。
吊り橋
上流側の吊り橋は遊歩道とつながっていますが今は通行止めのようです。
対岸には上流の小さい橋から渡ることができます。
木で覆われて見えないですが下の画像の左に見える小川に橋が架かっています。
この池は周囲が200メートルほどで小原山市民の森の一部となっています。周囲は遊歩道が整備されていますが上流側は山を迂回しているため歩道を一周するには20分ほどかかります。
上流側には歩行者用の吊り橋があります。橋の対岸は小原山の遊歩道につながっています。(今は吊り橋の先は通行止めになっています。)その先の遊歩道は崩れていて危険な状態です。
吊り橋を通らなくても対岸へは20メートルほど上流の橋で渡れます。
減水した上谷池
たまには保守管理のため水が抜かれることがあるようです。
護岸は石積で泥底です。見たところ中心の深いところで7メートルぐらいです。
遊歩道を散歩
兵児の森展望広場
小原山林道を池を左に見ながら進むと右側の斜面は兵児の森です。森の上には兵児の森展望広場があります。
森を登る遊歩道は通行止めになっていますがその先、池沿いに50メートルほど歩くと山頂へのぼる道路があります。
広場までは池から徒歩で5分ほどで標高138.6メートルの頂上広場にたどり着きます。頂上には東屋があり周囲はつつじや広葉樹が植林され庭園風になっています。
眺望はそれほどでもありません。以前(30年ほど前)は、周囲の木々は背丈が低く出水市の平野が一望できたのですが今では成長した木に囲まれて市街地が一部見えるだけです。
遠くに矢筈岳がみえます。
池から展望の丘へ
小原山市民の森には上谷池があり、周辺には小原山林道の東側の山林が南北に約1km広がっています。
駐車場から舗装路を徒歩20分ほど登ると、標高差60メートルの展望の丘に到着します。この道は兵児の森から続く遊歩道の一部であり、途中に数か所の入り口があります。
池周辺の林道から遊歩道に入り、しばらく歩くと再びこの道に出ることがあります。天候や体調によって遊歩道が厳しい場合は、短時間で池に戻ることができる便利な道です。
遊歩道はせせらぎの森、コブシの森、ユーカリ園と名前が付いており、森の中では針葉樹や広葉樹が頭上を覆い、薄暗い場所が続きます。立ち止まると沢の水の流れる音や風に揺れる木の音が聞こえ、雰囲気のある場所です。
道は途中から尾根筋に出て、そこからは明るく歩きやすい道が続きます。しばらく進むと、標高160メートルの展望の丘に到着します。展望の丘は味噌なめて歌碑に隣接しており、歌碑のある広場前には小さな案内板があります。この歌碑のほうからは標高差が無いため、坂道を歩かずに展望の丘に行くことができます。
遊歩道での注意点
遊歩道は周囲が舗装された道になっていて案内板もあり迷っもしばらく進めば舗装路に出られます。
しかし、遭難することがないとは限りません。
森の中は以前使われて今は廃道となった遊歩道や道に見える地形、けもの道などもあります。
遊歩道から外れないよう注意しましょう。
もし道を見失ったら来た道を引き返しましょう。
所在地
住所
鹿児島県出水市竹本1045
地図
国道328号から北薩オレンジロードをを阿久根方面に1キロほど行くと左手に案内板があります。左折して300メートルほど行けば上谷池に到着します。
ここは林道小原線の起点になっていて池の手前を右折して沢沿いの林道を進むと2Kmほどで林道金床線へと継っています。金床線を左へ進むと味噌なめて記念碑がある場所へ出ます。
右折して車で20分ほど走れば丸塚です。
池を右に見ながら少し進むと吊り橋が見えます。その先に駐車場とトイレがあります。