カタバミ(片喰)
円形にハート形の葉が3枚付き、黄色い可愛い花を付けます。
日本での歴史は古く平安時代より図案に用いられています。
昔から身近な植物だったようです。
カタバミを図案化した代表的なものとして家紋があります。
日当たりのよい場所に自生する繁殖力が非常に強い雑草として知られる多年草です。
路肩や土手など草刈りが行われた後、日当たりのよいうちは地面を覆うように生い茂ります。
しかし、背丈が15センチほどしかないため時が経つと他の雑草の陰に隠れて目立たない存在になってしまいます。
呼び名
カタバミ(片喰)
夜になるとハート形の葉が閉じてしまう性質があり、その姿から片方の葉が何かに食べられたように見えることから付いた名前です。
カタバミ(酢漿草)
「ソジョウソウ」とも呼ばれています。葉や茎にシュウ酸を含み食べると酸味があります。サラダなど料理の酸味付けに使用されたりもします。昔は真鍮を磨くのにも使われていました。そこから銭磨き「ゼニミガキ」とも呼ばれていました。
サクショウソウ(酢漿草)生薬では「サクショウソウ」と呼ばれています。
*生薬とは植物などを漢方薬の材料として使えるよう乾燥や加工を施した状態のことです。
そのほか、日本各地でいろいろな呼び名があるようです。カタバミは世界中に自生し昔から人々に親しまれてきた植物なので呼び名が多いのも特徴と言えるかもしれません。