
ムラサキケマン(紫華鬘)
花
紫色の長さが2cm程で全体が筒状で先端は上下に開いた唇形花です。花弁の後ろは距(きょ)と呼ばれる袋状のふくらみがあります。
花期は5月ごろ。梅雨前には見られなくなります。
葉
細い葉柄に先に深い切れこみの入った葉を数枚付けます。
セリ科のようなニンジンに似た葉をしています。
草姿、特徴

草丈は50cm程で直立し先端に房状に付けます。
明るい日陰で湿気のある場所を好むようです。雑木林の入り口付近の平らな場所で見られます。
ムラサキケマンは有毒植物です。
全草にプロとピンと呼ばれるアルカロイド系の毒を持っています。食べると吐き気や呼吸麻痺などを引き起こすことがあるようです。
花はホトケノザに似ていてホトケノザは春の七草として知られていますが七草のホトケノザはコオニタビラコです。コオニタビラコは別名でホトケノザと呼ばれていて春の七草の一つとされています。誤食にすると食中毒を起こす恐れがあります。
名前の由来。
仏具の装飾品の華鬘(ケマン)に似ていることからムラサキケマンと名付けられたという説がありますがあまり似ていません。
ケマンソウに似た紫色の花という説がありますが、やはり似ていないように思います。ケマンソウはハート形の下に飾りを付けた華鬘を連想させる形をしています。
学名:Corydalis incisa
分類:ケシ科キケマン属
画像の撮影は上谷池周辺
参考書籍、ホームページ
参考書籍
西東社:季節・生育地でひける 野草・雑草の辞典530種
秀和システム:最新版 街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本
参考ホームページ
松江の花図鑑:https://matsue-hana.com/hana/murasakikeman.html
三河の植物観察:https://mikawanoyasou.org/data/murasakikeman.htm
