
サツマノギク(薩摩野菊)
花
頭花の直径は4~6cm程、花弁(舌状花)は白く中心(筒状花)黄色です。
花は11月の上旬から年明けにかけて海岸の岩場や砂地で見ることができます。
葉
5cm程の深い切れ込みのある葉です。
葉には白い縁取りが見えます。

草姿、植生
薩摩半島の西側の海岸から南部の海沿いにかけて分布しているようです。
以前は大川島付近でも見られましたが、2024年の冬は西方海岸付近より南でしか見かけていません。
以前は熊本県でも見られたようですが生息地域が南下しているのかもしれません。
調べると園芸店や通販でも買える一般的な品種のようです。
命名には明治の植物学者、矢田部良吉博士が関わったとのことです。
生息地の参考
岩場から垂れ下がるサツマノギク
岩の上の白い塊がサツマノギクです。
海岸の岩場と樹木の間を埋めるように咲いています。

砂地に咲くサツマノギク
海岸の砂丘、枯草の隙間に見える白い花がサツマノギクです。
東シナ海に面した遮るものが何もない、冬は強い西風が常に吹き付けている場所です。

その他
学名:Chrysanthemum ornatum Hemsl.
分類:キク科キク属
参考にしたホームページ
熊本大学薬学部薬用植物園 薬草データベース:https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/004897.php